水ぼうそうのウイルス=ほとんどの人が原因となるウイルスを持っています。
<登場人物>
・水ぼうそうのウイルス
・免疫=水ぼうそうのウイルスと戦う兵隊です。

1.水ぼうそうの戦い
水ぼうそうになったことのない人がこのウイルスに感染すると、水ぼうそうにかかります(ほとんどの場合、子どもの頃です)。
このとき、体の中では水ぼうそうのウイルスと兵隊(免疫)が戦っています。私たちの体は、水ぼうそうのウイルス専門の兵隊の数を増やして対応します。
この戦いに勝つと水ぼうそうは治ります。
2.潜伏
戦いに負けた水ぼうそうのウイルスは、逃げ出して神経節(※1)というところに隠れてしまいます。
兵隊の監視の目が行き届かなくなるときを、水ぼうそうのウイルスは狙っています。
※1・・・脳神経、背骨近くにある神経細胞のかたまりです。上から下まで左右一対ずつ並んでいます。
3.兵隊のパトロールが続く
兵隊の数は少なくなりますがパトロールが続くため、水ぼうそうのウイルスは再び暴れることができません。
また、外からの水ぼうそうのウイルスの再攻撃を防ぎます。そのため、水ぼうそうには二度とかかりません。
4.兵力低下
過労、老化、体力低下、病気などが原因で兵隊の数が減っていきます。
5.帯状疱疹の乱
兵隊の数が減ったときを見計らって、水ぼうそうのウイルスが再び増えて暴れ始め隠れていた神経節にそって(体の片側)、皮膚と神経を攻撃します。
私たちの体も、再び水ぼうそうのウイルス専門の兵隊の数を増やして戦い、それに勝利したときに帯状疱疹は治ります。
ひとくちメモ |
PHN(帯状疱疹後神経痛)とは?
まれではありますが、神経への障害が大きかった場合などでは、皮膚症状がなくなった後も痛みが残ってしまうことがあります。
|