「爪水虫」は、正式には爪白癬といいます。足白癬(一般にいう水虫)と同じ白癬菌という真菌(カビ)が原因で起こる感染症です。白白癬は爪や皮膚にあるケラチンというたんぱく質が大好きです。
爪に潜む水虫はとんでもない厄介なもの。
そして、すでにたくさんの人がその症状に悩まされています。あなた自身、あなたのご家族は大丈夫ですか?
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「爪水虫」は、正式には爪白癬といいます。足白癬(一般にいう水虫)と同じ白癬菌という真菌(カビ)が原因で起こる感染症です。白白癬は爪や皮膚にあるケラチンというたんぱく質が大好きです。
爪に潜む水虫はとんでもない厄介なもの。
そして、すでにたくさんの人がその症状に悩まされています。あなた自身、あなたのご家族は大丈夫ですか?
爪の水虫「爪白癬」は白癬菌が原因の感染症です。
爪水虫とは、いわゆる水虫の一種。白白癬というカビの仲間が、爪に住みついたために起こる感染症です。患者さんの男女比に大きな差はなく、60歳以上の4人に1人がかかっているとも、足の水虫にかかっている方の約半数が爪白癬ともいわれています。
爪白癬は一般に痛みやかゆみなどがないため、放っておく人も多いようです。
かつては治りにくい疾患でしたが、今はより有効な薬も登場して、飲んで治す治療が主流になってきています。
まずは、皮膚科の専門医へ相談しましょう。
あなたの爪、そして家族の爪もチェック!
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爪が白く濁ってくるのは、増殖した白癬菌によって爪が破壊され、中に空気が入り込むためで、爪が厚くなったり、もろくぼろぼろとかけたりもします。爪に先端のほうからはじまることが多く、最後には爪全体が白くなり、また黄褐色や茶褐色になりこともあります。「爪白癬(爪の水虫)」自体は痛みやかゆみがないため、気になってもそのまま放置してしまうことが多いようです。専門医の診断を受けることをおすすめします。
足の爪も手の爪も、爪水虫になります。爪白癬(爪の水虫)は足の爪に発症することが圧倒的に多く、爪水虫患者全体の90~95%を占めます。
手の爪も爪水虫になります。また、白癬菌と同じカビの仲間であるカンジダ菌(写真右)によっても同じような症状がみられます。
悲しいことに「爪白癬(爪の水虫)」は家族や友人にも感染してしまいます。
爪白癬(爪の水虫)の大きな問題は、大切な人にうつしてしますこと。痛みやかゆみもないからと放っておいて、バスマットやスリッパ等を介して家族や友人にうつしてしまったということがよくあります。
切った爪やボロボロと崩れ落ちた爪の中でも白癬菌は爪を栄養としてしぶとく行き続けます。治療しないで放っておくと耐えず爪から菌をばらまいていることになるのです。一刻も早くお医者さんに相談しましょう。
放っておいたらこんなに困る!
とにかく、この水虫は早く見つけることが治療の基本。爪の先にちょっとしかないからまだ大丈夫だろう、そんな風に自己判断していると、回復は確実に遅れます。病状が進行すると靴がはけなくなったり、歩きにくくなる人もいます。糖尿病の人は合併症を起こすことも・・・。そんなことのなる前に、今からしっかり治しましょう。
もしかして?と思ったら必ず皮膚科へ。
正しい診断が必要です。
爪白癬(爪の水虫)を診断するには白癬菌を見つけることが必要です。そのために、爪の濁った部分を削り、顕微鏡で観察する検査があります。痛みを伴わない検査です。この検査は10分もあれば結果がわかります。
ですから、もしかしたら?と思ったら、すぐに皮膚科のお医者さんへ行きましょう。
お薬を飲んで治します。
爪白癬(爪の水虫)の治療は、お医者さんで貰う飲み薬が基本。
「えっ、塗り薬じゃだめなの?」と思う人も多いでしょうが、白癬菌は爪の奥深くに潜んでいるので、市販の塗り薬だけでは爪の中まで浸透しにくくなかなか菌まで有効成分が届きません。
一方飲み薬は血流にのって爪まで運ばれます。そして爪の根元や内側から、白癬菌に直接作用するのです。
のみ薬の治療法は「パルス療法」と「連続服用法」から選択。
のみ薬の治療法は約6ヵ月毎日飲む「連続服用法」と、「パルス療法」があります。
「パルス療法」とは、1週間お薬をのみ、3週間は服用を休むサイクルを3回繰り返す治療法です。3ヵ月の治療期間で、実際の服用期間は合計21日間になります。
服用後も効果が持続。
パルス療法に用いられるお薬は爪に届きやすく、爪の中に長く留まって、お薬を休んでいる間やお薬をのみ終わった後も爪の中で効果が持続しています。
症状によっても異なりますが、お薬をのみ始めてから早い人で2~3ヶ月目から健康な爪が生えてきます。健康な爪に生まれ変わるのは1年といわれていますので、3ヵ月目のお薬をのみ終わっても、約3ヵ月後に爪のチェックをしに来院してください。